カーセンサーってどんなサービス？
CMなどで馴染み深いカーセンサーは、中古車の情報サイトです。
車の買い取りといえばカーセンサーというイメージを持っている人も多いのですが、正確にはカーセンサーが直接買取や販売を行っているのではありません。カーセンサー自身は専門の業者を紹介する仲介サービスです。
各販売業者が持っている中古車の情報を集めることで利用者が縦断して中古車の価格を調べやすくしたり。買取業者を一覧にして査定や買い取りの申し込みをしたりしやすくしたりするのが仕事です。
カーセンサーを運営しているのはリクルート。就職・転職など人材に関する分野や、スーモなどの住宅情報誌でも同じように、専門業者と利用者の仲介を行っています。
中古車の情報を扱っているサービスとしては最大手で、影響力も非常に強いです。登録されている中古車の情報は40万以上と桁違いの規模です。
利用者が集まるのはもちろん、登録業者の数も500以上とトップクラスです。カーセンサーnetへの登録には車の販売実績にかかわらず5～10台毎に1店舗3～5万円と決して安くない掲載料が必要なのですが、カーセンサーの知名度と集客力にはそれだけお金をかける価値があります。
カーセンサーの特徴
●信頼できる大手による運営
中古とはいえ万単位の査定になる車の売却。個人情報なども預けることになるため、運営が信頼できるというのは大切です。
カーセンサーの運営は天下のリクルート。信頼はもちろんその規模と実績で圧倒的な影響力と集客力を持ちます。
中古車情報サイトはたくさんの情報が集まれば集まるほど、相場価格を把握したり、マイナーな車種について調べたりしやすくなり、使い勝手が良くなります。
●最大30社にまとめて査定依頼
一括査定を使えば、いちいち店舗に行って査定依頼したり、車の情報を毎回入力したりせずにすむため、効率的に車売却をすすめることができます。
カーセンサーでは一度の申し込みで最大30に査定の申し込みができます。一度に申し込める数の多さも業界トップクラス。車を買い叩かれずできるだけ高く売るためには、いろいろな業者に査定してもらう必要があります。一度に申し込める数が多ければ、何度も一括査定を使う必要がありません。一度で十分な情報が集まります。
●登録業者の数が多い
紙媒体からスタートしたカーセンサーは創刊1984年。30年以上の中古車業界に多大な影響力を及ぼしてきた実績があります。利用者だけでなく業者を集める力も強く、登録業者の数は全国500店以上。販売用に登録されている中古車の数は常に30万台を超えています。
ガリバー、アップル、ラビットなどの大手チェーン店はもちろん、地域密着の中小規模の業者もカバー。地域や車種を問わず、様々な中古車の査定依頼ができます。
●登録業者の選定が厳しい
登録業者の数が膨大だと「中には怪しい業者もいるのでは？」と不安になってしまいますが、リクルートや不動産や人材の分野でも同様の仲介サービスを手がけており、悪質な業者のチェックや取締に関する経験も豊富です。
カーセンサーでは悪質な業者を厳しく取り締まっています。その厳しさは業界内でも有名です。
中古車の掲載情報に不備・虚偽があった場合、即座に掲載停止されてしまいます。悪質だと判断されれば、WEB・紙媒体ともに掲載を全面禁止。中古車販売で一番影響力のある媒体に登録できなくなってしまえば、そのダメージは相当のものになります。
事業者にとっては厳しい措置ですが、質の高い業者が揃っていれば他の業者のせいで評判を落とす心配もなく、登録業者にとってもメリットがあります。
当然、利用者にとっても安心できるよいシステムでもあります。
●販売価格の相場をチェックしやすい
カーセンサーは元々中古車の販売がメイン。売りたいと考えている車について調べれば、それが今どのくらいの価格で売られているかがすぐに分かります。
登録台数が多いのでたいていの車種はカバーしていますし、複数店の販売価格を見比べれば相場もつかめます。
販売価格が分かれば、買取価格も想像できます。一般的に、買取価格は販売価格の3割。150万円で売られている車なら、45万円程度が買取相場ということになります。
相場があらかじめ分かっていれば、買い叩かれる心配もありませんし、価格交渉もしやすくなります。
車の一括査定サービスは他にいくつもありますが、これほど中古車の販売価格のデータが集まっているサービスはほとんどありません。
●連絡時間が指定できる
一括請求系サービスを使う時に不安などが、申込直後に一斉にかかってくる業者からの電話。
昼休みに申し込みだけしておいて、電話対応は後にしたいという時、急に電話が来てしまったら困ります。
そんな人のために、カーセンサーでは連絡希望時間帯を指定できます。自由記入方式なので時間だけでなく曜日などの指定もOK。都合の悪い時間帯に連絡が来るのを防げます。
カーセンサーで買取査定を申し込む手順
●相場のチェック
まずはカーセンサーで売却予定の車について販売価格をチェック。相場価格の3割が買取価格の目安になります。
●車情報の入力
車買取を選択肢、申込内容を入力していきます。
基本の入力情報は以下の通り。
・メーカー、社名、車のタイプ、事故歴
・年式
・グレード
・色
・走行距離
・車検時期
・車の状態
・氏名
・住所
・希望連絡先
・メールアドレス
車情報の入力欄は項目が多く、一見すると面倒に見えますが、車のメーカーや型式など入力をすすめていくと自動で埋まる部分も多いため、見た目ほど手間はかかりません。
時間があれば任意項目であるアピールポイントも入力しておきましょう。
サンルーフや本革シート、カーテレビ、カーナビ、CDなどの装備も記入すれば、買取価格が上乗せされる可能性もあります。
●買取店からの連絡
申し込みをすると、買取店から査定や買い取りについての連絡があります。
連絡方法は電話やメールなど。希望日時がある場合は連絡希望時間帯に時間や曜日を記入しておきましょう。
多くの場合、この希望時間帯の記入欄に「メールのみで連絡希望」や「FAXで連絡が欲しい」と書いておけば殆どの業者が対応してくれます。メールのみと書くことで、きちんと内容を読んでくれたことを確認し、質の悪い業者を選別することもできます。
ただ、ガリバーやビッグモーターなどの大手の場合、買取査定依頼が来たらすぐに電話で連絡するシステムをつくっている場合もあり、メールのみと書いていても対応してくれないこともあります。
とはいえ、連絡方法を指定しておけば、短期間にたくさんの会社から電話がかかってくるのを防ぐことができるため、負担はかなり軽減されます。
●査定価格や買取条件を比較
いくつかの査定が揃ったら、それぞれ価格や条件を比べ、売却先を決定します。もし、気に入る業者がなく結局どこにも依頼しなかったとしても、利用料が発生することはありません。
カーセンサー利用時の注意点
●査定のキャンセルは不可
一度査定の申し込みをしてしまうと、カーセンサー上から査定のキャンセルはできません。
車以外の一括査定ではよく、キャンセル連絡を一括査定サイト側で代行してくれるサービスがあるのですが、そうしたものもありません。使わないと思った業者には、自分で断りの連絡を入れる必要があります。
カーセンサーが行うのはあくまでも紹介だけで、その後のやり取りや個人情報の取り扱いは各店に任されています。
もちろん悪質な業者に当たった際は通報できますが、それ以外は自分でやり取りすることになります。トラブルが起こった場合も明らかに業者が違法だという場合でもない限り、自分自身で対処することになります。カーセンサーがしてくれるのは、あくまで業者の紹介だけで、それ以降については販売店と利用者の間で問題解決しなければなりません。
●買取相場についてのデータがない
多くの車の一括査定サービスでは、申込後すぐに概算買取相場が分かるようになっています。
業者から連絡が来るよりも先に相場が分かるので、最初にもらった査定結果の印象に振り回される心配がありません。
販売価格の相場のデータはあるのでそこから買取相場を想像することはできますが、わざわざ調べなければならないのは不便です。
●匿名申し込みは不可
カーセンサーでは申し込みの際に氏名と連絡先を入力します。
偽名でも査定をすすめることは可能ですし、連絡先さえあっていれば訪問査定に進むこともできます。
しかし、いざ買い取りとなった時に申し込み者と車の所有者が違うとトラブルになる可能性があります。必ず所有者本人が申し込むようにしてください。
カーセンサーのアプリで車名特定
カーセンサーにはアプリ版もあります。
アプリを使えば指定した中古車の新着情報が得られて便利ですが、基本的には売却時よりも購入時に使うことを想定したつくりになっています。
中でも面白い機能が、写真から車を特定する機能。
町中で見かけた車やテレビで見かけた車をカメラで撮って送信すれば、その車種名を判断してくれます。かっこいい車を見かけたのに、名前が分からなくて乗れないという時にも便利。
もちろん、写真を取る時には持ち主に失礼がないようにマナーには気をつけましょう。
カーセンサーの魅力は規模と集客力
リクルートの運営しているカーセンサーは中古車の総合情報サイト。
長年の中古車仲介の実績により、高い知名度と強い集客力があります。中古車の販売・買取ともに、利用者・取扱業者が数多く集まっています。
圧倒的な登録業者数を誇る一方で、業者の選定や取締を厳しく行っているのも、長年仲介業を手広く行っているリクルートならでは。
細やかなサポートや利便性ではやや他サービスに劣る部分はあるものの、一括査定を利用する以上数や情報がたくさん揃っているというのは最重要ポイントです。
